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新SEC委員長、米国企業のIFRS適用に懸念を表明
米国SEC委員長に就任予定のMary Schapiro氏が1/15の上院公聴会でIFRS適用について、懸念を表明しました。
・IFRSに関して以下のように述べています。
単一の会計基準を用いることで、投資家が企業の評価をしやすくなるということについて異論を唱える人はいないと思いますが、IFRSは米国基準ほど細かく規定されておらず、解釈の余地が大きいこと、またもしIFRSが適用されたとしても、各国での適用のされ方に一貫性を欠くということにたいし、懸念を抱いています。
また、米国基準からIFRSに移行するには膨大なコストがかかるということも懸念材料です。米国企業がIFRSに移行するにあたり、一企業あたり3000万ドルもの費用がかかるという予測を耳にしました。我々がおかれている今日の状況では、移行プロセスにおいて生ずるインパクトを熟慮する必要があると思います。
一度深呼吸して、この分野全体について注意深く、既に発表されたロードマップに縛られず再検討したいと思います。また国際会計基準審議委員会(IASB)の独立性についても、再考します。