会計基準最新情報
ASBJが第40回退職給付専門委員会を開催(7/23)
企業会計基準委員会が7月23日に第40回退職給付専門委員会を開催しました。
IASBディスカッション・ペーパー「IAS第19号(従業員給付)の改訂に係る予備的見解」の説明、IASBが出した以下の質問に対するASBJのコメント案について議論がありました。
質問1 IASBのプロジェクトの対象は適切であるか。
質問2 数理計算上の差異および過去勤務債務を即時認識するという見解について、十分な根拠があるか。
質問3 退職給付費用の表示に関する三つのアプローチのうち、どのアプローチが適切であるか。アプローチを選択するために重視するものは何か、それぞれのアプローチを適用する際に困難なことは何か。
質問4 退職給付費用の表示に関して、予備的見解以外の表示方法があるか。
質問1については、給付建約定についても議論の範囲とすべきであるというコメントがありました。その他の質問に関しては、数理計算上の差異や過去勤務債務を貸借対照表上で即時認識することについては理解を示していますが、損益計算書で即時認識する方法やその他包括利益で認識したまま損益計算書で認識しない(リサイクルを行わない)方法について否定的なコメントなどが示されました。
ディスカッション・ペーパーについては以下を参照。
http://www.e-pbo.jp/news/cat002/0807012.html