企業年金最新情報

企業年金、財政運営の見直しに関する意見募集開始(2012/7/27)

厚生労働省は、「厚生年金基金等の資産運用・財政運営に関する有識者会議」報告書を踏まえ、厚生年金基金、確定給付企業年金の財政運営等の見直しに関する意見募集を開始しました。
意見募集は、8/10(金)までとなっており、公布日からの適用を予定しています。
(AIJ投資顧問に残高のある厚生年金基金の決算の取扱いについては、平成23年度決算より適用)


【内容】
1.AIJ投資顧問に残高のある厚生年金基金の決算の取扱い(厚生年金基金)
  ・AIJ投資顧問の特定金銭信託残高については、現金分のみとして処理する。
2.1による損失の掛金対応(厚生年金基金)
  以下のいずれかまたは組み合わせにより処理することができる。
  ①AIJ投資顧問による23年度決算における不足金の償却期間は30年以内
  ②特別掛金の段階的引上げを実施する場合、10年間で段階的に引上げ
3.予定利率を引下げ易くする措置(厚生年金基金、確定給付企業年金)
  予定利率の引下げによる積立不足の償却は、30年以内とすることができる。
4.給付減額の明確化(厚生年金基金、確定給付企業年金)
  ①減額理由の「母体企業の経営悪化」と「掛金負担困難」を「掛金負担困難」に一本化
    ・過去5年間の決算で過半数が赤字(複数事業主:過半数がこれに該当)
    ・掛金増加額が過去5年間の純利益平均の1割以上(複数事業主:2割がこれに該当)
  ②受給者減額を行う場合の一時金給付
    希望者への一時金給付は、最低積立基準額のほか、以下の選択肢が追加できる。
    ・給付利率による年金現価
    ・選択一時金

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